TeraCoreFM休閑閑話

旧butiPanther'sblogからタイトルをTeraCoreFM休閑閑話に変更しました

久々に素晴らしい体感をした

 もう昨日になりますか マイミクのa roundさんの所属している  Ku Na'uka Theatre Company の『山の巨人たち』 を見にいった。

 お世辞は一切無しに本物の「劇」を見せてもらった

日本にもこんな緻密で表現という芸術を高め 圧倒的な世界を構築する劇団があったとは ファンになってしまいました。

 会場そのものがすでに舞台 あの古い気の木の香り漂う空間が 東京で唯一『山の巨人たち』を上演する事ができる舞台なのであろう 

 狭い 空間に闇を現出させる事により 何もない果てしない空間を出現させ 見事に配置された山荘の扉が様々な空間を作り出す また演じての声と計算された発声が素晴らしい
声が完全立体交差するように 本ができてる

 まるでモーツアルトフィガロの結婚の二重奏 三重奏そしてコーラスが重なる台詞の綾取り 

 ドニゼッティの「愛の妙薬」のような美しい流れ アリアが早く変わる様子も似ている
 イタリア芸術の共通点なのであろうか

テーマも 極める者の虚無感と信じて付き従う人の葛藤
 イタリア人と日本人の似てるところ 能の幻想の世界と現実の世界での狭間を葛藤する描写の仕方が通じるものがある。
嘆き 誇り そして代償である蔑み それでも本物を求道する
 偏屈な人間 私もその部類w
それを巧く描写してる。

あと演じてさんたちが作り出す 目線の空間 それぞれにこせいがあってその目線の先を想像するだけで 新しい舞台がそこにある 
 
 そして呼吸が素晴らしく合っている

本当に素晴らしかった。

細かいところで流石と思ったところ あの扉に蓄光材を巧く利用して 漆黒の闇を立体的に演出したのには脱帽でした。

 いろいろ考えさせられたりして 個人的にピンポイントすぎる作品でした 仕事も恋愛も様々な事で まいりました。

音楽やるものは絶対に演劇を見なくてはならない音で表現できないアンサンブルを勉強する事ができるから。
 と昔師匠に言われたことがある そんなことも思い出したりして 

 もうとにもかくにも 素晴らしかった

Ku Na'uka Theatre Company のファン宣言