テレビで感動

久々に良いものを見た
− パリ・オペラ座公演 バレエ“若者と死” −                                 
パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582」 
 バッハ作曲                       レスピーギ編曲
                            【出演】ニコラ・ル・リッシュ
    マリ・アニエス・ジロ
                            (管弦楽)コロンヌ管弦楽団
(指揮)ポール・コネリー
【振付】ローラン・プティ

 ジャン・コクトー 作の無言詩

"とある屋根裏部屋、若い男が独りで待っている。
そこに乙女が入ってくる。彼女こそが彼の不幸の原因なのだ。
彼は身を投げ出す。彼女は彼を押し戻す。彼は哀願する。
彼女は彼を侮辱し、嘲笑し、その場から立ち去る。彼は首を吊る。

部屋が消えていく。吊られている身体のみが残る。
屋根を伝って『死』が舞踏服で現れる。
仮面を外すとそれはあの乙女である。
そして、犠牲者の顔に仮面を被せる。

二人は一緒に屋根の向こうに歩み去る"


これだけの情景が書かれているだけだ

パリ・オペラ座 グルニエ宮
にて、貧乏な青年 灰色のロフト ベットが一つ
やるせなく 煙草を吸う 

やるせない思いを吐き捨てるように煙草を足でもみ消す

そこに黄色い服を着た 妖艶な女が現れる。
そう 美しい娼婦のような女が現れる

女は男を挑発する 愛し合う
男は女の魔力に魅せられ虜になる

そんな男を女は罵倒する、男は哀願する。

そして罵倒する。男はいかるが、
それを、あざけるように
女は男を死へと導く

絶望が発作的に死へと導く

そして

男は首をつる

幕があがり、そこは

20世紀初頭の退廃したパリの町並みとネオンが

そんな情景を 完全な肉体の男と女がバレーで表現する

20世紀初頭のパリの退廃したデカダンスな世界が
すげーかっこいい

その世界をバッハのパッサカリアを壮大ににかつ
正確に演奏する、 
時の流れは残酷で悲しいというように

死にたいという気持ちのマイナスのエネルギーが
ダイレクトに伝わってくる。

なんかいいな、下手な映画見るよりずーっといい

それにしても さすがフランスの撮影スッタフ

映像まで芸術だ

すごい すごすぎるよ