われはうたえどもやぶれかぶれ
今日は、本を探した。足で
かつて、これほど、本を探した事があるだろうか
憧れているし、正直恋心に気持ちが踊っている
昨夜の日記にも記したが、かの人との会話が楽しい。
自分の感性に自身をもてるような気がしてくるのです。
天気の話から、美術館の話になって、国立新美術館のモネ展に
辿りつき、日傘の女性ってごっついねという話をして、笑いあい
そして印象派の話をして、それから、世阿見の世界と印象派の共通点を探ったりして、そのうち、大好きな演劇集団の話になり、お互い、刺激を受けてる共通項だという事を知る。
そしてその演目について感想を交換してもりあがった。
そして、いつの間にか、話は金魚の話になった。
かの人は金魚が好きだという、そして、金魚が好きになったのが、学生時代である事をしった。
そして金魚坂といふ店の話題に、私も一度だけいった事がある店だ、とてもよい空間の店だ
そして、金魚が絡む小説があり、非常に面白い本があるのと
薦められた、名前だけは記憶にある室生 犀星 という詩人の書いた短編だという 人間の絡みがとても深いというのである。
是非、お読みになってくださいといわれたので、
私は今日本を探し回った。
本屋はどこにも在庫がなかった。
アマゾンで検索して購入する事は簡単だ。
本屋で出会いたいのだ。
「蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ 」
アマゾンの説明ではこう紹介されている
出版社/著者からの内容紹介
ある時は“コケティッシュ”な女、ある時は赤い三年子の金魚。犀星の理想の“女ひと”の結晶・変幻自在の金魚と老作家の会話で構築する艶やかな超現実主義的小説「蜜のあわれ」。凄絶なガン闘病記「われはうたえどもやぶれかぶれ」、自己の終焉をみつめた遺作詩「老いたるえびのうた」等、犀星の多面的文学世界全てを溶融した鮮やかな達成。生涯最高の活動期ともいうべき晩年の名作5篇を収録。
勿論 読むべきところは犀星の理想の“女ひと”の結晶・変幻自在の金魚と老作家の会話で構築する艶やかな超現実主義的小説「蜜のあわれ」である。
この本をエッセンスを共有する事で、私はかの人に近づけるのだろうか、
こうして、最近本を交換しあって、なにかを感じ始めているのですが、あくまでも、私の恋慕です。
とりあえず、犀星の世界をしるべきかと、図書館で
「室生 犀星詩集」を借りてきた
そして、ページをカードのようにめくり流すと、飛び込んで来た詩が、
「切なき思ひぞ知る」
我は張り詰めたる氷を愛す。
斯かる切なき思ひを愛す。
我はその虹ごとく輝けるをみたり・・・・・・・省略
さればこそ、張り詰めたる氷を愛す。
斯かる切なき 思ひを愛す。
上の写真の詩も衝撃的でした。
このような秘めたる情愛を熱く詩に綴っる 犀星の綴る
人間模様ますます。読みたい。
明日も捜し求めよう。
「蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ 」