犀星狂騒記

 いつもの仕事、定例の會議が終はつた夕刻に、同僚に
今日は本屋に行かなければならないと告げた。

これこれかくかくしかじかで、どうしても欲しい本があるのだが、在庫切れだと書店に言はれる。

インターネットで調べるのに手を貸してくれまいかと同僚に褚む、同僚は懸命に調べてくれたのだが、やはり在庫は僅少

古書なんて、見つけてくれるものゝ、賣り切れといふ文字が
やはりネットでは無理 ジュンク堂などを調べるが、在庫があるかどうかわからない

本當にないのだらうか、と落膽しつゝ 新宿のジュンク堂
寄る書店の檢索PCで在庫を確認する、
見つかつた、、、しかし、出力されたスリットをみると
在庫がある場合の書棚は・・・・品切れの場合もございますので在庫の有り無しについてはお近くの店員まで。。と書いてある。取り合へず書棚に急行。

見つかつた。見つかつた。少し、紙が酸化してゐるけど、
見つかつたよ。

「蜜のあはれ・われはうたへどもやぶれかぶれ」

もう、嬉しくて嬉しくて、

歸りのバス 早稻田車庫行きにのる。

そして、お目當ての蜜のあわれのページを開く。

・・・・・ ・・・・・・なんぢやこりや!!
頭の中の映像がついて行けない、タイトルや昨日讀んだ詩集の世界觀とはまつたく違ふ、「ありえない」 あたいとおぢさまのノンストップエロシニカルの世界が頭中を驅け巡る。
レビューは今すぐに書けない。
少し整理をさせて欲しい。

世の中の映像作家、舞臺演出家に問ひたい。

だれが映像化できるのだらうこの世界。

取り合へず、まだ最後まで讀みきつてゐない。

結末はどうなるのだらう
そして、取り合へず、金魚屋さんにいつて、金魚の口を見て見てみたい、 しかしエロイ そして上品だ、そして笑へる。


上の寫眞の右側は初版本の表紙、凄い人氣があるらしい。
手に入れてみようかな。