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この未曾有の大自然災害そしてそれは、様々な状況において先進技術立国史上、全てにおいて想定外であった。
想定ないのシミュレーションの何十倍の被害において全ての計画に応える事は至難の業だという事は容易に想像できる
東京の二区そして、多くの計画停電の影響を蒙る人たちのなかに この不公平を声高にそして暴力的に叫ぶ人たちがいる
なんで私たちの地域だけなの!! どうして停電が起きない地域があるの!!
こんな叫び声を上げる人やタブロイド誌の見出しに同調する人たち、割り切れる割り算が最大の公平だと思う原始共産主義者のような人たち
この計画停電 分りやすくいうと 首都圏の電力需要100に対しいつも120供給できてるところに60%の電力供給力減の想定外の事態に見舞われています。この事態がおきてわずか3日で計画停電のシミュレーションを立て あの政府を説得した技術者たちに私は敬意をおくりたい。 まさに時間との戦いでした。
最初はざっくり大きく地域を分けるしかなかったのは容易に想像ができます。
割り切れる割り算が最大の公平だと思う人たちにいくつか問います。
・60%以下の電力で供給不足の危機にあるが。電車は80%稼動を維持したい できれば止めたくない。
・この地域には大規模特定医療施設があり、この地域の電力を止めれば 数千人の命が犠牲になります
・特に私の住んでいたり仕事をしている場所ですが、国防を担う施設があり全ての情報連絡ネットワークを止めてもかまわない
被災地との情報も遮断してかまわない。 ミサイル攻撃されてもかまわない。
・航空管制の船舶官制の電力を遮断し 飛行機が墜落し、船が衝突してもかまわない
・あなたの大好きな娯楽と情報を流す、テレビもラジオも完全遮断してかまわない
・上下水道の施設に電力供給を断ち、汚染された水を飲み続けてもかまわない
・そして被災者支援をするための生産拠点が停止してもかまわない
そう思う人はいないと思います。
そういうことにならないために、最小減にリスクを抑えて必死になって、これを実行している多くの人たちの苦労と知恵が分らない
「不確実な状況下での計画には、 リスクが含まれる。 電気事業における電力供給計画を例にあげる。 電力供給計画は、 電力需要を満たすという制約条件の下で、 電力供給コストを最小化する間題である (Wood-Wollenberg [41])。電力需要および、電力供給に必要な燃料費などは確定的な値ではなく、確率的な変動を含む。 電力需要が想定値より大きくなると、 電力供給が満たされない可能性が生じ、 また電力需要の想定を大きくとりすぎると、供給設備に余剰が生じることになる。 また、 電力供給に必要な燃料費が変動する場合は、 電力供給の実行可能性には問題は生じないものの、 供給コストの最適性が失われる可能性がある。 このようなリスクは、 現実の計画においては回避されなければならない。」
そして制約条件の中には送電システムの負荷と耐久力も計算にいれなくては、それこそ完全なブラックアウトになってしまう。そうなったらこの首都圏で数万人の人が命を失う結果になるのである。
そして、上のように絶対に止めてはならない機能と最小限に抑えて維持をしなければならないシステムそして、国民の最低限の生活機能を維持しながら、生活の安全と想定される最悪の事故がおきないように 最適送電通信網を計算し、際どいぎりぎりの電気供給を行い生活する人たちの満足を損なわないサービス、つまりだ!! 停電回避を成し遂げる。!
電力需要は刻々と変わる 不確実なものであるから、不測の事故も起きかねない。この難しい関数と複雑な組み合わせ条件をシミュレーションしている 技術者たちになぜ敬意が払えない。
なぜ自分たちも協力しているという気にはなれないのだ。自分のエゴのほうが首都圏約3400 - 3700万人の命より重たいのか!!
私はこういうことを考えてこの非常事態を理解してもらいたいし、みんなで協力をしていくべきだと思う。
つまらない 不公平をさけぶなら、本等の公平を考えて見てください
人口密度だって違う、首都圏の保全機能の重要性の配置の問題もある 国防上の問題もある、治安の問題もある、産業の問題もある 交通機関 通信、流通
そして被災者 被災地復興のエネルギーも担保しなければならない
もっともっと考えて入れなければならない変数はたくさんある。
これを全て考慮にいれて初めて、公平、不公平を論じてほしい。
原発の問題に対しても、計画停電の企画を考える人たち、それを実行する技術者の本等に必死な行動を足蹴にしないでほしい。
不公平と叫ぶあなたはそれでもどんな基準で割り算をするか分りませんが、割り切れる割り算で公平を解いていきますが?
この問題の最適解を出すのはそう容易ではない。
それを理解してもらいたい。
坂入譲