本を読む事に溺れるな!自分に問い続けながら読書を
かつて 私の師匠が、私にくれた言葉 (本当は怒られた)
原因はあまりにも私が浸水していた思想に取り憑かれていて 先生はそれは本当に正しいのか、真実といえるのか?、君はきちんとそれを論証をできるのか?反証をしている意見を見たことがあるか! それは理解しているとは言わないのだよ!
そして落ち着いてから以下の話をしてくれました。
著作物は多かれ少なかれ、著者の信条、思想、仮設に従い、偏りを持って描かれる。
読み手はそのメッセージ性に惑わされることなく、フィクションとして捉え、真実を捉えながら、読んで行かなければならない、これが知のトレーニング。
新書は読むな!今起きている事は自分で考えろ、その上でいろんな意見、論点を整理していくことが必要だ。
若い奴らにはムズがしい事ですが、真実をタグりながら本を読み漁れ!矛盾するようだが、一つの事象には裏表、そして様々な角度から違うストーリーが見えてくるものです。単純な物は何一つない。
素晴らしい著作物ほど とても良く偏っている。ハムレットだって源氏物語でも、現実ではありえない世界だ が! その世界のリアリティーは完成されている。
登場人物すべてが最高の教養をもっているはずがないのですが、話の世界では完全性を保っている、これが良く推敲された。秀逸な文章。
これが良く出来た嘘のメカニズムと同じなのだという事をこれから思い知りながら。知識を蓄積して行ってもらいたい。
人間には必ず影も日向もあるし、多かれ少なかれ嘘を多様して生きていくわけなのだから
坂入 譲