寂寥の思い
「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ。」
「闘ったらいいじゃないか」―「俺は死ぬまで闘ってやるぞ」
小船にただ一人、サメと死闘を繰り広げる
老体はすでにぼろぼろだ、それでも闘う
完全に負けを悟っても そして
ひとりつぶやく「俺はただ遠出をしすぎただけさ」
この老人の吐く独り言に男の命を感じる
それでいいんだ 生き方はたとえ無様でも・・・・
俺もサンチャゴのようになりたい。
だけど 俺には、傍らに座ってくれる少年のような存在も、なにもいない。
自意識 孤独の戦いは、人との深いかかわりがあってこそだと思う。 サンチャゴの死別した奥さんはどんな人だったのだろうか・・・
たった3行彼の妻に対する熱い気持ちが描写されている。
このシーンだれか映像にしてもらえないだろうか。
― グアノの葉を何枚も重ねて作った褐色の壁には二枚の絵が貼ってあった― いずれも死んだ妻の形見の品であった。
かつてはその壁に、故人のぼやけた写真が掛っていたが、老人はそれをとりはずしてしまった。見るに堪えぬ寂寥の思いに襲われるのを恐れたからである。―
なんか俺にはわかる サンチャゴが妻をどれだけ愛していたか
どんな生き方をしたのかその全貌はわからんが、かなりの男だったに違いない、それを支えた女にあこがれます。