昨日、国防を考えているもと自衛隊元幹部(制服組トップ)のお話を拝聴しました
これを元に少し考えてみました。
今の米国の議会構成の問題点は軍役経験者の比率が減少しているため、軍事的戦略的な政治を理解している人がいない、日本に限っては自衛隊経験者はわずかな状況ではある
これでは、抑止力、防衛力を背景にした外交戦略を論じられる国会にはならないという趣旨でした
この話を少し考察してみました。
思えばケネディー家もブッシュ家なども大統領経験者 上院議員などは軍に所属し太平洋戦争で日本とった方経歴の持ち主であった。
しかし現在では2016年時点で退役軍人の総数は約2040万人であり、これは18歳以上の人口の約1割弱に相当となっています。
当然議員になる比率も減少しています。
トランプ大統領でさえ、1968年に学業を理由に徴兵免除を受け、その後、足の病気の診断を受けてベトナム戦争への徴兵を回避したと報じられています
一方日本の自衛隊出身者はわずかであります 国会議員では一桁です
地方議員234名 衆議院議員:4名(高木宏壽、中谷真一、高見康裕、中谷元)
参議院議員: 3名(佐藤正久、尾辻秀久、宇都隆史)しかいない状況です
*全国武の会 名簿参照
このため、日本の政治において軍事的な視点を持つ議員が少なく、抑止力を背景にした外交が難しいとの指摘となります。
そして、私が思う、最大の問題は現日本国憲法の制限による。国家元首の(天皇)の国防的位置が消滅しています
だれが日本が戦争に巻き込まれたとき開戦の詔書をだすのだろうか?だれが終戦を宣言するのだろうか?
イギリス王室が代表的な例です。ウィリアム王子やハリー王子は軍務経験を持ち、特にハリー王子はアフガニスタンでの作戦に従事し先日はキーウに軍服で訪問した記憶はあたらしい
チャールズ王も先日カナダの軍艦に軍服を着て乗船しました。
スペインのレオノール皇太子は、将来の即位に備えて3年間の軍事教練を受けており、
彼女は2023年9月から、陸軍、海軍、空軍の士官学校でそれぞれ1年間学ぶ予定です。これは、スペイン国王が憲法上軍の最高司令官となるため、王位継承者として必要な訓練とされています。
日本は敗戦後GHQの指導のもと憲法を押し付けられ、天皇を定義のない象徴となっていますが、国家元首は本来 軍の元帥となり、国の指導者としての象徴とならなければならない 欧州の君主制国家のように
今日本は国家元首を憲法の檻にいれ、差しさわりのない文化活動の象徴となっている
誤解しないでほしいが、戦争を指導するという事は戦争を回避する努力をする機能も同時にもっており、むしろそのための最高意思決定機関である。
非常に異常な憲法を早く変えなければならない
有事の際の内閣に認証、前線の士気(モチベーション)をだれがつくるのだろうか
やはり、それは国家元首でしかできない、世論では不可能
自衛隊の誇りもない状況で戦わなければならない
これでいいのだろうか?