(MDGs)とホワイトバンド
第60回国連総会首脳会合における小泉総理大臣演説で「ミレニアム開発目標達成に向けた努力を強化することが必要です。これらの目標を達成するためには、善意の意図表明だけではなく、行動が求められます。我が国を含め、先進国がより拡充された約束を実行に移すことが、より良い世界のための基礎となるのであります。」
これを受けてホワイトバンド賛同者はかねてよりの活動が首相にも理解されたような口ぶりで元気になっているが
私はおかしいと思う 確かに かねてからオックスファムジャパンは「支払うべき代償:豊かな国は、今なぜ貧困との戦いに投資するべきか」http://
を主張していて ホワイトバンドでも同様な趣旨がなされているが 一団体の偏った政策提言だけで賛同するということがおかしい 私はオックスファムの政策提言の志と趣旨は理解できるが 残念ながら やはり債務不履行は貧困撲滅と自立在る経済再生につながる効果はまったくないと思う 。
元来 労働力と経済的資源を持っている貧困国が自立する為には 債務の返済努力を続け 産業構造の改革 政治改革 外交努力によって自助努力が原資にあっての世界的支援が必要であり 世界は其の努力を世界金融の枠組みの中で循環させていかなければ 世界経済におおきなゆがみができてしまう。
また そもそもミレニアム開発目標達成(MDGs) http://
Goal 2:普遍的初等教育の達成
Goal 3:ジェンダーの平等の促進と女性の地位向上
Goal 4:幼児死亡率の削減
Goal 5:妊産婦の健康の改善
Goal 6: HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止
Goal 7:環境の持続可能性の確保
Goal 8:開発のためのグローバル・パートナーシップの推進
なのだから
オックスファムやホワイトバンドの活動とはまったく異なり
MDGsの趣旨のアンチテーゼの活動となっているのではないだろうか
小泉の発言もUNDP 国連開発計画UNDPにそった演説であり
決してホワイトバンド活動を擁護した発言ではない。と確信していますが。
わかりやすいパンフレット国連からも配布されています。
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とにかく以前にもかいたが 貧困撲滅のプログラム 世界開発銀行 IMF WHO ユネスコ 各国が参加している大局的なプログラムを啓蒙 理解を求める活動が最も合理的な
救済につながると思う 。
何も知らない人に偏ったキャンペーンを展開する事ほど危険な事はない
もし 貧困を啓蒙したいのなら まずは世界が取り組んでるプログラムを知る事が重要そこから 違う概念 違う政策がでて 世界に認められるのなら それは意義の在ることです。
とにかく 貧困国もドナー国も国連加盟国がほとんどで
どの国もこの舞台で貧困の解決を目指しているわけです。
何度も言うようですが 経済理論的に債務の帳消しは暴論です。帳消しができる規模ではありません。帳消しにするためには 合理的に相殺できる スワップの原資が必用であること
また 国家に対する心理的影響は大きい安易に帳消しにしたら 労働意欲 産業創生の 自助力が失われます。
とにかく簡単な問題ではないのです。
だから 簡単に考えないで欲しい。
ミレニアム開発目標も京都議定書と同じで各国の思惑があり
不完全なものであるが それをよりよいものに修正していく努力が世界への貢献となると思っています。
環境問題 貧困問題も極めて密接なつながりを持っています
。
オックスファムの試みが悪いと言っているわけではありません
ただ 枝葉末節の提言であり あまりにも理想的な提言で現実性に欠けていると思うからです。
ホワイトバンド賛同者ははっきり申しまして
木を見て森を見ず という 視野の中にいます。
井の中の蛙で在ることは間違いないとおもいます。