TeraCoreFM休閑閑話

旧butiPanther'sblogからタイトルをTeraCoreFM休閑閑話に変更しました

驚愕 自衛隊の知識改革が必要だ!

2018.10.1号プレジデント
自衛隊幹部が米軍に比べて圧倒的に大卒が少ない理由」

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最後のまとめに異論はあるが・・・

文=慶応義塾大学SFC研究所上席所員 部谷直亮氏が防衛省より情報公開請求によって
得られたデータによる記事なので観測記事、憶測記事ではない事実を記載している

データ部分のみ整理する

自衛隊幹部の大卒率
自衛隊幹部(尉官以上)の大卒以上比率 2017/10末時 45.9%
米軍現役幹部2015年時                83.8% 

修士号以上比率
自衛隊幹部(尉官以上)               5.02%
航空自衛隊                     3.64%
米軍現役幹部 41.50% 

自衛隊幹部高卒以下比率
自衛隊幹部                     51.00%
詳細不明だか記述によると一佐ですら3%の80人が高卒
中卒の一佐も3人いた。

本記事の著者は原因を以下のように分析している

自衛隊が諸外国の軍隊の中で知性を軽視
米軍は基本的に将校は学位の保有が義務付けられる
大尉クラスになれば一定期間までに学位の取得義務
将軍クラスは2つ3つの修士はザラ

自衛隊幹部にはそうした規定はない

自衛隊の専門知識や学問に対する軽視
職場のの机の上に書籍を置いていると上官ににらまれる
検閲の場合は私物として隠さなければならない

複数の自衛隊幹部は「自衛隊幹部の学歴は先進国でも最低レベルではないか。
平和安全法制以後、米国などとの共同作戦や演習が増えていく中で深刻な問題」

この弊害として、
高等教育で学ぶ抽象的思考の欠如
共同作戦や演習のための意思疎通ができない

つまり知的分野の交流貢献ができない

事例として
 米軍側が以前「宇宙空間やサイバー空間で機動(maneuver)する」
との発言 米軍は機動(maneuver)を「主導権を取る」という概念だが
自衛隊は物理的な「機動」としか理解していない。

 

という内容の事実を表現している他は著者の主観による記述なので割愛する。


つまり 自衛隊幹部の知的指向性の範囲は旧来型の忠誠、根性論による作戦指導であり

現在における戦術・技術の革新と現場判断におけるゲーム的な判断、政治的な理解ができない
という現実がある

具体的にイメージすると
ジャックライアンやブライアン・カルソー大尉。GIジェーンのジョーダン・オニール大尉等と
角松二佐の感情論と自らの信念のみの軍人のコミュニケーションになってしまうのだと
思いました。

これではまずいと思いました。