TeraCoreFM休閑閑話

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財務システムを考える IFRSで標準化というけれど 大丈夫

今 国内企業の財務基盤はいわゆる。2027年問題を見て様々な取り組みがなされている。キーワードは「標準化と集約化」

だけど、本当にそうなのだろうか?

日本は固有の商取引、商習慣があります 日本の会計基準を支えている法律は、主に会社法金融商品取引法、税法に縛られています。

これをIFRSに対応させるというSTEPを日本は整備していない。

会計基準に捕らわれない、管理会計指標を持っている日本企業がどれだけあるか?

 

なので、IFRS導入に足踏みをしているのが、日本の実態である。

本来、日本の会計基準の目的は株主、債権者、税務当局といった利害対立をしている、関係の利害調整機能といってよい

一方、IFRSは投資家しか見ていない。

IFRSの財務諸表は投資家のために構成されているから、そのまま管理会計に落とし込む事は難しい。日本のHD(親会社)→日本子会社、米国子会社、英国子会社 中国子会社に対して共通のルール基盤とインフラのベースが揃って初めて実現できる

業務プロセスは?組織は? 情報システムは?

 

海外基盤のシステムに対して日本国内 各国の統一は JSOX対応とは桁違いに難易度は違う

 

つまり 日本の会計基準IFRS 各国の基準や慣習を睨んで ダブルスタンダードどころかマルチスタンダードとなるわけです。

日本基準(国内) 米国基準(米国) IFRS(関連会社)というような。

つまり従来の現地主義。

確かに、IFRSで標準化すれば、投資家にとって企業のキャッシュフローは比較しやすくなるだろう ファイナウンスという観点では便利

しかし、経営目線で収益費用アプローチをとっている経営者にはブラックボックス化していくリスクがある

グローバル経営をしている、日本企業にとって、管理会計ポイ事はできるが、能々、整備しないと、混乱を招いていくのではと2027年問題を見ております。